みなさん、こんにちは。東京コンサルティングファーム、中国・上海オフィスの田中勇です。本日は、ブランド構築戦略についてお話します。
日系企業が他外資系企業と比べ中国事業でうまくいかない理由の一つとして、ブランド構築戦略がうまくいっていないということが挙げられます。ここで、ブランド構築戦略とは具体的に何を指すのか。関連する成功企業の事例をお伝えします。 まず、ブランドとは、大きく企業ブランドと商品ブランドに分類できます。中国では、商品ブランド(サブブランド)よりも、企業ブランドが重要です。例えば、中国人にとって「EOSユーザー」ではなく、「キャノンユーザー」としての意識の方が強い傾向があります。背景としては、中国では偽物があふれている影響で、商品に対しては簡単に信用せず、中国人はその商品の販売企業がどのような企業なのかという関心が強い傾向があるのです。したがって、ブランド構築戦略を……
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