会員専用

はじめに 8月5日から6日午前、山東省済南市で人民銀行分支行行長座談会が開催され、周小川行長が現在の経済・金融情勢と運営中の重大問題を深く分析し、政策の手配を行った。座談会の場所をわざわざ山東省にしたのは、ここの省長が人民銀行OBで改革推進派の郭樹清だからであろう。本稿では、会議の概要を紹介する。 １．上半期の総括 今年に入り、極めて複雑な内外経済・金融情勢に対して、党中央・国務院の正確な指導の下、人民銀行は18回党大会・18期3中全会精神と中央経済工作会議の政策決定・手配を真剣に貫徹実施し、改革・イノベーションによって中央銀行各政策を統率し、穏健な金融政策を引き続き実施し、金融改革を大いに推進し、金融の安定を確実に擁護し、金融サービス・管理水準を不断に引き上げ、経済の穏やかな反転上昇と経済構造調整を促進した。上半期、人民銀行系統組織の各政策は順調に進展し、成果が初めて顕在化した。

（……

田中　修