中国では偽札(100人民元札)が大量に出回っていると言われています。実際、銀行のATMだからと言って油断は出来ないようです。周りの中国人を見ても、ATMでも銀行窓口でも時間がかかるのを気にせず、一枚一枚偽札が混じっていないか確認する姿が見られます。偽札であろうと、その場で指摘しないことには、交換してもらえないからです。 今回は、筆者が中国で経験した中国人の偽札に対する用心の仕方、および友人が出会った夜行列車内で行われた車掌による偽札の見分け方講座について紹介します。
1.信じるものはだまされる! 近距離のタクシー乗車の際、100人民元札を出すと、北京など華北、東北部では露骨に舌打ちをされることがあります。それでもやむなく出すと、夜などはわざわざ車内のライトをつけ、光にかざしながらじっくりと本物か否かを確認されます。慣れないと失礼な対応をされたと思うかも知れませんが、中国では当然の対応であり……
奥北 秀嗣