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はじめに

10月8日、李克強総理は国務院部門責任者会議を開催し、今後の経済社会発展政策を手配した。会議には、張高麗副総理、汪洋副総理、馬凱副総理、楊晶国務院秘書長、常万全国務委員、王勇国務委員が出席した。まもなく発表される7－9月期成長率は4－6月期を下回るものと予想され、党4中全会開催を控え、政府内の意思統一を図ったものと思われる[1]。本稿では、李克強総理講話のうち、経済関連部分の概要を紹介する。 現在、わが国経済運営は総体として合理的区間を維持しており、改革の効果が不断に発揮され、新しい成長動力が生成されつつある。しかし、国際・国内の経済下振れ圧力は大きく、各種の矛盾が交錯している。わが国の発展が長期的に好い方向に向かっているというファンダメンタルズに対し十分に自信をもちながらも、困難・試練を十分に推し量り、新しい視角を用いて経済の脈をよみ、新しい考え方で新たな局面を切り開き、持……

田中　修