2.夜行列車内の偽札、ニセ携帯の見分け方講座
同じく語学研修をしていた某メーカーの友人から聞いた話です。あるとき、友人は一人で洛陽へ、世界遺産の竜門石窟や少林寺の見学に行きました。北京からの行きも帰りも、列車は硬座という一番安い席でした。周りに外国人は一人としておらず、中国人の人いきれでむっとしていました。
それは20時30分の洛陽発、翌朝5時45分北京西駅着の列車でした。夏休みシーズンでもあり、洛陽駅舎の待合室は大勢の人で溢れ、改札が開いた途端、皆猛然と大きな荷物を抱え列車へダッシュしていました。
友人が乗った車両は硬座(一応、指定席車両)でしたが、無座票(立ち乗り)の客であふれかえっており、友人も3人掛けの指定席になぜか4人で座る羽目になりました。通路にも人がたくさん座り込んでいました。
乗客は、農村から都市部に出稼ぎに行く農民、いわゆる“農民工”が多かったようで……
奥北 秀嗣