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上海自由貿易試験区（以下、自貿区）が稼働を開始して1年強が経過しました。 自貿区では、外資企業受け入れ、金融措置、税関措置の自由緩和措置が矢継ぎ早に実施されていますが、その規制緩和措置のいくつかは、数か月後には他地域でも適用が認められています。自貿区で実施された規制緩和措置の他地域での施行状況に付いて解説します。 １．外資企業受け入れ （１）外資企業設立・登記関連 自貿区では、非ネガティブリスト企業の設立・登記事項変更に付いては、商務主管部門の審査認可を不要とする措置（許可制から備案制への変更）が実施されています。 そのほか、年次検査制度の廃止（年次報告への変更）、資本金規制の緩和が主要政策として、自貿区稼働直後に発表されました。 このうち、備案制への変更に付いては、他地域では実施されていませんが、年次検査の廃止（企業年度検査作業停止に関する通知：工商企字[2014]28号）、資本金規制の緩……

水野　真澄