はじめに 人民銀行は11月22日から突如利下げを断行した。また、金利自由化も更に進めている。本稿では、利下げ・金利自由化措置の概要と人民銀行責任者の解説、及び市場の反応・識者のコメントを紹介する。
1.決定内容 2014年11月22日から、貸出・預金基準金利を引き下げる。金融機関の1年物貸出基準金利は0.4ポイント引き下げ5.6%とする。1年物預金基準金利は0.25ポイント引き下げ、2.75%とする。 同時に金利市場化改革の推進と結び付け、金融機関預金金利の変動区間の上限を、預金基準金利の1.1倍から1.2倍に調整する。その他各期間の貸出・預金基準金利も相応に調整し、かつ基準金利の期間別ランクを適切に簡素化・併合する。
新しい基準金利(%)※括弧書きは従来の金利 預金金利 (1)普通預金・当座預金 (2)定期預金 3ヵ月 半年 1年 2年 3年 0.35(0.35)
2.35(2.60) 2.……
田中 修