現在、タイの小売市場規模は約5兆円。ここ数年毎年8%程の成長をみせている。
タイのモダントレード(近代小売)の主役はやはりデパート、ショッピングモール、スーパーマーケット、ハイパーマーケット、ディスカウントストア、コンビニエンスストアなど粗全ての小売業態をカバーしているタイ大手財閥系のCentral Group(セントラルグループ)とCP Group(CPグループ)だろう。
一方で、これら地場の大手財閥系小売グループが傘下の小売業態を一部外資へ売却することで欧米企業の参入も進んでいる。
デパート分野では、Cetral GroupのCentral(セントラル)とRobinson(ロビンソン)の存在感が極めて大きい。日系も伊勢丹や東急デパートが進出をしており、高級日系デパートとしての存在感は既に確立されている。
スーパーマーケット、ハイパーマーケットの分野では、セントラル・グループ傘下のBic C、イギリス……
森辺 一樹