みなさん、こんにちは。東京コンサルティングファーム、中国弁護士の呼和塔拉です。 今回は前回に引き続き中国の商業賄賂についてQ&A形式でお話し致します。
Q3.中国における商業賄賂の法的責任について教えてください。 A3. 中国では商業賄賂に該当した場合、民事責任、行政責任、刑事責任が追求されうるので、典型的な金品の授受の場合のほか、通常のリベートや値引き等も、商業賄賂に当たらないか要件等をしっかりと確認する必要があります。 ・商業賄賂行為にかかる民事責任 「不正競争防止法」(原語「反不正当競争法」)第20条では、「経営者は、本法の規定に違反し、被害者側に損害を与えた場合は、損害賠償責任を負わなければならない」定めていますが、実際商業賄賂行為によって損害を被った被害者の確定及び損害の立証が難しく、民事責任を追求するケースはほとんどありません。 ・商業賄賂行為にかかる行政責……
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