1. 事業者結合の審査終結件数
商務部より公表された2013年上半期までの統計情報、商務部独占禁止局の2013年第3四半期以来の無条件認可事案リスト及び条件付ないし禁止決定に関する公告等によると、2008年の中国独禁法施行から2014年上半期までに商務部独占禁止局が審査を完了した事業者結合の届出件数は869件に上る。その内訳は、無条件認可844件(約97.12%)、条件付認可23件(約2.65%)、禁止2件(約0.23%)[1]となっている。
このうち、2013年の1年間と2014年上半期における審査終結件数は、それぞれ計215、114件であり、その詳細は図1のとおりである。 図1:審査終結件数とその構成(2013年1月~2014年6月、計329件)
日系企業については、これまで中国独禁法に則り積極的に事業者結合の届出を行っているとの傾向が窺え、2014年上半期の審査終結事案のうち、無条件認可35件(約30.70%)が日系企業に関わるものと推定……
劉新宇