みなさん、こんにちは。東京コンサルティングファーム、中国・上海駐在員の田中勇です。本日は中国の財務諸表についてQ&A形式でお話します。
Q.「発票がなければ、会計税務の処理はできない」と会計担当から言われています。いわゆる発票主義での財務諸表ではなく、経営に使える財務諸表(発生主義で作られた財務諸表)を見たいのですが、何とかなりませんか。
A. まず、会計と税務上を明確に分けて、会計税務処理を認識する必要があります。税務上は発票がなければ、処理(損金・益金計上)を行うことはできません。一方、会計上は、発票がなくとも、取引発生時に取引を認識することが可能です。 費用について言えば、例えば11月に100元(税込117元)の商品を仕入れ代金支払を行ったが、発票入手が12月になったとします。その場合、仕訳は下記の通りです。 11月:商品仕入れ、代金支払い。発票未入手。(仮払金等の仮勘定……
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