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はじめに

全人代開催期間には、経済閣僚の記者会見が随時開催される。本稿では、3月12日に行われた周小川人民銀行行長等の記者会見のうち重要な発言を紹介する。

１．周小川人民銀行行長

（１）預金保険制度 預金保険制度は金融改革のための重要な一手であり、既にかなり時間をかけて世論を喚起し準備を進めた。昨年末、既に預金保険条例のパブリックコメントをかけている。コメントは集め終わったが、結果は総体として肯定的であった。このことは、預金保険のメカニズム設立について各方面の条件が既に基本的に熟していることを物語っている。私個人は、今年上半期に打ち出すことができると考えている 。 （２）金融政策 まず、中国の経済を過去の若干年と比較すると、現在の成長率はやや低くなっているが、同時に中国経済は新たな段階に直面しており、我々はこの新たな状態を「新常態」と呼んでいる。これも指導部が用いて……

田中　修