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製品品質問題に起因する紛争は珍しくない。買い手は品質が基準を満たしていないとして支払いを拒否し、売り手は買い手の未払いを理由に訴訟を起こす。日系企業も、中国の地場企業などと取引をする際に、このようなトラブルに巻き込まれやすい。 買い手の立場からすれば、品質が基準を満たしていないので、当然代金を払うべきではないと考え、逆に売り手の立場からすれば、品質問題を盾にしているのではないかと疑わずにはいられない。

【事例】 A社はLED製品のメーカーである。2014年9月、B社とLED製品の売買契約を締結し、納品したが、B社は契約期限のとおりに支払いをしなかった。A社は幾度となく支払いを督促したが、B社は、A社のLED製品には、画面が映らない、色収差がある等を理由に支払いを拒否した。A社は未払いを理由にB社を訴え、支払い遅延の違約金を含む20数万元の支払いを請求した。 【裁判官の見解】 裁判所は本件を審理、実地調……

王穏