今回は、外国人の中国における個人所得税税額を計算する際に混乱しやすい、183日免税ルール、満1年滞在、満5年滞在、滞在日数カウント、勤務日数カウント、満5年滞在のリセット等に関しての日数(滞在日数、勤務日数)、年数(満1年滞在、満5年滞在)などについて解説します。 Q1、中国への短期出張者の給与所得について、「日中租税条約」の第十五条の183日免税ルールの適用が可能だと思いますが、その183日はどの期間内を指すのでしょうか。
A1、 中国への短期出張者の給与所得に係る個人所得税については、「日中租税条約」により、以下の三つの条件を満たす場合、中国で個人所得税は課税されません。
(a)報酬の受領者が、当該年を通じて合計183日を越えない期間、当該他方の締約国内に滞在すること。 (b)報酬が当該他方の締約国の居住者でない雇用者又はこれに代わるものから支払われるものであること。 (c)報酬が雇用者の当該……
楊 紅