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はじめに

人民銀行は、8月11日「人民元対ドルレート基準値（中間値）の整備に関する声明」を表明し、人民元対ドルレート基準値の市場化程度と基準性を増強するため、8月11日から、マーケットメーカーが毎日インターバンク市場で取引を開始する前に、前日インターバンク市場の取引終了時のレートを参考とし、外貨の需給状況と国際主要通貨のレートの変化を総合的に考慮して、中国外為取引センターにオファーすることとした。 この結果、人民元対ドルレートは11－13日の3日間で4.5％下落し、国際金融市場・株式市場に動揺を与えることとなった（14日は0.11％高）。本稿は、この事態を受けて8月13日10：30に行われた人民銀行説明会の概要を紹介する。 １．張暁慧行長助理の説明 8月11日、人民元対ドルレート基準値に関する声明を発表して以来、各メディア・市場参加者・エコノミストの多くはこの調整を十分肯定し、多くの方がこれは人民元レート……

田中　修