はじめに 9月10日午前、李克強総理は大連で開催された夏季ダボス会議で挨拶した。本稿では、その概要を紹介する[1]。
1.中国経済の現状 現在、世界経済の回復は力に乏しく、少なからぬ国際機関が世界の成長率予想を下方修正している。混沌とし複雑な局面に直面するほど、より自信を奮い立たせ、希望を見出さなければならない。 ここで、私は皆さんに、現在中国経済の動向は鈍化の中で安定傾向にあり、安定の中で好転しているが、安定の中に困難もあり、総体として試練よりチャンスが大きい と申し上げたい。
正に、大衆の起業・イノベーション精神は、我々に時局の困難さを克服する自信を強くしてくれる。我々は年間の中国経済社会発展の主要目標・任務を実現する能力があるし、未来のために持続可能な発展の堅実な基礎を打ち固める。世界経済成長が鈍化する情況下、今年上半期の中国経済は7%成長したが、これは非常にたやすくな……
田中 修