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–会社解散・清算の実務–

1．はじめに 中国の会社解散・清算は、日本等諸外国と異なる特徴が多く、その手続も煩雑で長期間にわたることもある。 そこで、本稿では、これまでの実務経験も踏まえ、外資系企業の解散事由、解散・清算の手続とその主な注意点につき簡単に説明したい。 2．外資系企業の解散事由 外資系企業が解散・清算手続に入ることのできる事由を会社法、三資企業法[1] 等の法令に基づきまとめると、次のようなことが挙げられる。

1)経営期間が満了したこと[2] 2)営業許可証が取り消され、会社の閉鎖又は取消しが命じられたこと[3] 3)会社の経営管理に著しい困難が生じ、会社を継続させると出資者の利益に重大な損害をもたらすことが危惧され、その他の解決方法もないために、10％以上の出資持分を有する出資者が人民法院に解散を請求し、これを認める判決が下されたこと [4] 4)定款、合弁契約、合作契約に定める解散事……

劉新宇