はじめに 本稿では、国家発展・改革委員会で長く5ヵ年計画編制を指導し、今回も党で重要な役割を果たしたとみられる、中央財経領導小組弁公室楊偉民副主任の記者会見(11月9日)の概要を紹介する。
1.総論 今回の建議は、2つの時期の背景の下、確定されたものであり、2つの位置づけをしている。 1)今後5年は、我々が小康社会を全面的に実現する決勝期であり、小康社会の全面的実現の手仕舞いの計画である 小康目標は、既に最後の5年に達した。このため、第13次5ヵ年計画は、小康社会の全面的実現の行動綱領あるいは綱領的文件であり、小康社会の全面的建設の路線図でもある。これが、1つの時期・1つの位置づけである。
2)第13次5ヵ年計画は、わが国の経済発展が新常態に入って以後編制する最初の5ヵ年計画である なぜなら、新常態は短期のものではないし、数年で過ぎてしまうものではないからである。もし過去37年が1つの常……
田中 修