はじめに 李克強総理は、1月22日に財政・税制改革、25日と26日に「政府活動報告」と「第13次5ヵ年計画要綱」に関する総理主催座談会を開催した。本稿では、その際の総理発言の概要を紹介する。
1.財政・税制改革座談会(1月22日)
会議には、北京・遼寧・上海・江蘇・浙江・安徽・河南・湖南・広西・雲南・陝西の11の省(区・市)の政府主要責任者が参加した。テーマの中心は営業税の増値税への転換であった。 李克強総理の発言の概要は、以下のとおりである。 財政・税制改革は、広範な面に及び、注目度が高く、経済社会の全局に対し深刻な影響を及ぼすものである。 営業税を増値税に改めることを財政・税制改革深化の筆頭演目としてきており、前期テストは既に積極的成果を得た。今年は全面的に普及させ、より一層大きな程度、企業の税負担を軽減しなければならない[1]。これは、サービス業とりわけ科学技術等ハイエンドのサー……
田中 修