最近レギュラーガソリンの価格が100円を切るガソリンスタンドがよく見かけられます。第20回(2015年7月)で中国のエネルギー資源産業を取り上げましたが、当時と較べ原油価格が半値以下になり世界の石油事情は激変しています。世界2位の石油消費大国である中国もその影響は甚大で、さまざまな方面に影響が出ています。ちなみに世界1位の消費国はアメリカの年間10億トン、2位が中国の5億トン、3位が日本の2億トンです。また、アメリカは世界一の石油産出国で、中国もサウジアラビア、ロシアに次ぐ世界4位の2億トンを産出していますが、日本は全量を輸入に頼っています。まずこの数字を頭に入れて以下の本文をお読み下さい。
中国税関総署の今年1月13日発表によると、昨年12月の原油輸入量は前月比21.4%増の3,319万トン、前年同月比では9.3%増となり、2015年の年間原油輸入は3億3,550万トンとなっています。海外から年間2億トンを輸入してい……
松本 健三