今回の熊本地震ではメディアや大学が熊本城の被害状況をドローン(小型無人飛行機)で空から調査を行い、NTT西日本の通信線の被災状況の把握にもドローンが利用されました。又国土地理院は地震発生翌日の4月15日に、調査員3名が中国DJI製ドローンの「ファントム3」を伴って現場に入り、16日から阿蘇大橋の決壊などを撮影し、当日には国土地理院のホームページなどで動画が公開され、同日中にYouTubeで約25万回再生されました。中国DJIとは深センに本社を置く大疆創新科技有限公司のことで、ドローンの世界市場シェアは50%以上に達しています。と云う訳で、今月はドローンと中国の関係を深読みしたいと思います。
4月11日の全国紙に、イオンモール幕張新都心(千葉県)の屋上から720ミリリットルのワインボトルを籠に載せたドローンを飛ばし、続いて高さ31メートルの10階建てマンションに市販の薬を運ぶ実証実験が行われたと報じられました……
松本 健三