2016年10月8日から、外商投資企業の設立、変更などの事項が逐一審査許可制から基本的届出制とネガティブリストとを組合せた管理方式(以下「ネガティブリスト管理方式」という)に全国範囲で切り換わった。ネガティブリスト管理方式は、企業コストの大幅削減につながり、企業にとっては有利であるが、それはある意味、新たな試練ももたらす。本稿では、今回改革に至った経緯、主な内容、及び改革に伴う企業への影響を主に紹介する。
■ 改革に至った経緯
ここ数年来、中国では、外商投資に対し、逐一審査許可の管理方式を採用していた。つまり、「中華人民共和国外資企業法」、「中華人民共和国中外合弁経営企業法」、「中華人民共和国中外合作経営企業法」及び「中華人民共和国台湾同胞投資保護法」(以下併せて「三資企業法及び台胞投資法」という)などの法律法規に基づき、外商投資企業及び台湾同胞投資企業(以下併せて「外商投資企……
邱奇峰