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保税区と輸出加工区の増値税課税

同じ保税区域であっても、保税区と輸出加工区では増値税課税政策が大きく異なっていますし、この課税原則は、今後の変更が予想されます。 今回は、保税区と輸出加工区の生産型企業の増値税課税方式の違いに付いて解説します。

1．保税区と輸出加工区の増値税課税の違い

(1)　増値税の輸出還付機能

増値税の輸出還付機能とは、中国内の区外地域から当該保税区域に搬入した時、増値税の輸出還付が認められるかどうか（区内への搬入がみなし輸出条件を満たすかどうか）を意味します。 この点、保税区は輸出還付機能を持たず、その他の保税開発区は還付機能を持ちます。 これは、「輸出貨物・労務の増値税および消費税に関する通知（財税[2012]39号）」・第1条・第2項に定めるみなし輸出貨物の条件として、「輸出企 業が税関での通関手続きを通して国家が認可する輸出加工区、保税物流園区……

水野　真澄