4.インターネット妨害行為の導入
インターネット上の不正競争行為に関する内容の導入も、改正草案における最注目ポイントの1つである。インターネットの情報伝達の速さや複製の容易さなどの要因から、近年インターネットによる不正競争事件が多発している中、現行不競法では同行為に対する制限を明確に定めていないため、ユーザー又はその他の事業者の行為を必要以上に妨げているといえる。
改正草案14条では新たにインターネット妨害行為を定めている。すなわち、事業者が技術的手段を利用して、インターネットの分野において、ユーザーの選択に影響を及ぼし、又はその他の事業者の正常な経営を妨害する行為として、これらの具体的な影響、妨害の手段についても次に掲げる4つの類型を規定している。 ①同意を得ずに、その他の事業者が提供するインターネット商品又はサービスにリンクを貼付し、強制的にリンク先へ移動させること。 ②ユ……
劉新宇