最近日本では宅配業者配送員の過重労働や残業代未払い問題など何かとメディアで話題になっています。せっかく自宅に届けられても不在での再配送、2時間区切りの時間指定配送は確かに過剰サービスで、長時間路上駐車できないため多くの配送員(ドライバー)が走っている姿を見かけることも多いと思います。日本の年間宅配便件数は38億件(2016年)ですが、人口が10倍の中国では年間313億件(2016年)となっています。今回は中国の宅配業の現状を報告します。
中国国家郵政局は1月5日、2016年の宅配便取扱実績を発表しました。2016年通年の宅配便取扱件数は前年比51.7%増の313億5,000万件と6年連続で約50%の高い伸びを記録し、売上高は同44.6%増の4,005億元(約6兆6,000億円)、全国に設置された宅配ボックス数は10万個を超え、年間利用件数は10億件を超えています。宅配便取扱件数トップ20都市は下記の通りです。
順位 都市名 累計取扱……松本 健三