『AI(人口頭脳)に奪われる仕事』という話題が、雑誌などでよく特集されている。仕事を奪われるという言い方をするとマイナスの意味しかないが、人がやらなくてもいい仕事をAI(機械)が代わりにやってくれると考えると決して悪い話しだけではないとも考えられる。ロボットに税金を課すロボット税の検討も真剣に議論が始まっているようでこの話題は事欠かない。
会計の分野に目を向けると、『機械が奪う職業ランキングの上位』には会計士の職業が常に上位にランキングされている。エクセルの1つのセルの数値を別に移し替える資料作りは真っ先にターゲットになるようで、この流れの一端にCAAT(Computer-assisted audit techniques)も入るのかもしれない。一部の大手企業や官公庁を除いてはまだ主流ではないかもしれないが、会計処理がデータ化されるにつれてCAATは加速度的に進化を遂げていくのではないかと思う。
その一方で、現実の現場では……
川島 肇