現在、「中華人民共和国輸出管制法※」の作成が進められています。現時点では、草案段階であるため、施行の影響を予測する事は困難ですが、内容によっては、日系企業にも大きな影響を与える可能性があります。 ここでは、2017年6月に中国商務部条約法律司が公開した草案に基づいて、同法の内容を解説します。
※中華人民共和国輸出管制法とは、両用物質、軍用品、核、及びその他国家安全に関連する貨物、技術等の輸出を管理する、「生物両用品及び関連設備と技術の輸出官制条例」、「軍用品輸出管理条例」、「核両用品及び関連技術輸出官制条例」、「両用物質と技術輸出入許可証管理弁法」といった複数の法令を整理し、一つにまとめた法律となります。
1.適用範囲
輸出管制法は、国家が両用物質、軍用品、核、及びその他国家安全に関連する貨物、技術、役務など(以下、管理項目)に対して行う輸出管理に適用されます。 ここでい……
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