Ⅳ企業が「個人情報安全規範」を適用する際の注意点
「個人情報安全規範」は、「ネット安全法」を基礎として、個人権益の保護を中心に、企業に対しより具体的かつ詳細な要求をしている。実務において、企業は、「個人情報安全規範」を適用するにあたり、主に次の点に注意すべきである。
1.どのような承諾が有効であるか
実務において、企業が情報を収集するにあたっては、個人情報主体の承諾を求める方法が一般に容易であり、多くの場合、「拒絶しなければ承諾とみなす」という原則が採用される。「個人情報安全規範」は、「明示の承諾」の概念を明確に定義し、「個人センシティブ情報の収集及び使用については、ユーザーによる明示の承諾を得なければならない」という新たな要求を定めただけではなく、実務フォーマットの方式で「明示の承諾」の方式も示した。ただし、5.4条に定める事情のとき(例えば、個人情報主体の要求に基づ……
署名なし