2018年3月3日に、税関総署より「税関企業信用管理弁法(税関総署令[2018]237号)」が公布され、2018年5月1日より施行されます。 これによって、税関信用ランク制度(税関総署令[2014]225号)が、一部変更されます。
1.制度変更の概要 2014年に、税関ランクが、それまでのAA、A、B、C、D類の5種類から、認証企業(AEO認証企業=Authorized Economic Operatorであり、高級認証企業と一般認証企業に分かれる)、一般信用企業、信用喪失企業の4種類に変更となりましたが、今回の制度変更は、この体系(高級認証~信用喪失の四分類)に影響は有りません。 今回は、各ランクの対応に関する具体的な指針(貨物の開封検査率等)が加わった事、降格要件に若干の変更が有った事が、ポイントと言えます。
2.ランク毎の扱い (1)認証企業(高級認証企業・一般認証企業) 認証企業への昇格は、税関への申請が必要です。昇格を希望する企業は……
水野 真澄