概要
2018年は全世界的に見て、データの取扱いが規範化される年であり、欧州連合(EU)の「一般データ保護規則」(「GDPR」)は5月25日に施行され、中国の「サイバーセキュリティ法」、日本の「個人情報保護法」(改正版)も施行されてから、すでに一年以上が経過している。この1年で、中国ではデータ取扱いに関する規範化及びプライバシー保護に関連する法規を立て続けに公布し、法執行の度合いも徐々に厳しさを増しており、企業がデータの取扱いを規範化する制度を制定することはもはや必須となっている。これについて、里兆法律事務所では、近日、一連の文章を掲載し、データ取扱い規範化に関する企業サイドの不安を解消したい。今回は、データ取扱いに関して企業が陥りやすい「誤解」について重点的に考察する。
本文
■「誤解」その1:企業は、「サイバーセキュリティ法」さえ遵守すればよいのか
「サイバーセキュリ……
郭蔚