年齢調べ(Aging)というネーミングは経理とはかけ離れた場面で使われていそうで、ここでは少し違和感があるかもしれませんが、資産価値を評価する際に、その賞味期限は大きな意味を持つ事になります。
売掛金のAging Listを作成してその状況を管理する手法は、代表的なケースであり、売掛金残高を発生の時期別に分類して、債権の回収状況・滞留状況を調べることになりますが、回収期限の到来した売掛金の中から異常値を発見し、督促や担保保全あるいは償却処理状況を管理・判定していきます。不良債権と判定されれば、引当金を計上し、あるいは貸倒債権として処理することになります。
具体的には、個々の売掛金が、発生後何か月経過しているかというデータを集計しますが、たとえば顧客の支払条件が「月末締めの翌月末払い」であれば、売掛金年齢が2か月を超過することはあり得ないはずなので、その場合に例えば3か月超の年齢の売掛金があ……
川島 肇