中国で不良品やトラブルを発生させる人は、皆さん同じ言葉を口にします。
「普通○○のハズなのに」 「○○と言ったハズなのに」 「こんなハズじゃなかった」
私はこれらを、「日本人の勘違い3大ハズ」と呼んでいます。私はソニー在籍中に4年半中国に駐在し、日本の設計者と中国の部品メーカーの橋渡しの仕事をしてきました。この経験から、これらのような言葉を口にしてしまう原因の60%は、日本の設計者にあるということが分かりました。
普通○○のハズなのに ある成形メーカーに溶着治具の作製を依頼しました。約1ヶ月が経ち、そのメーカーの日本語のできる技術リーダーに電話で治具が完成していることを確認し、この会社を訪問することになりました。ところが会議室で見せられたものは、治具のイラストが描かれたA4の用紙のたった1枚でした。治具はこれから作るとのことです。蘇州のこのメーカーまで車で2時間かけて訪問し、……
署名なし