引き続き、日本本社の皆さんに読んでいただきたい内容です。 前回は、F1仕様(欧米・日本仕様)でダカールラリー(中国市場)に挑んでいませんか? ラリーを甘く見ていると完走さえできません、という話でした。 今回は、中国事業の重要性が再評価され、役員クラスなど重量級の責任者や駐在員が置かれるようになった会社で起こりがちなこと、特に地域本部が集まる上海周辺で気をつけてほしいことです。
●増えると変わる行動様式
海外のホテルのロビーで観察していると、面白い光景にぶつかります。 東洋人が一人か二人。スーツ姿で礼儀正しい振る舞い。フロントで大声を上げることもなく、ごく控えめな印象。 おそらく日本人です。 ロビーで待ち合わせしているのか、ソファの隅の方で遠慮がちに腰をおろしました。 やがて同行の皆さんが集まってきました。二人が三人、四人に。安心したのか、話し声が少し元気になりました。やはり……
小島 庄司