はじめに 本稿では、財政を中心に概要を紹介する。
証券日報3月30日「13年を経て再び特別国債。発行規模はあるいは4兆元に達すると予想される」 3月27日の党中央政治局会議で久々に発行されることが決まった、特別国債について解説したものであり、概要は以下のとおり。(1)過去の経緯 中信証券の明明固定収益チーフアナリストは、次のように述べている。「財政政策の有力な掴み所として、これまで財政赤字の対GDP比の引上げと特別地方債の額引上げは既に予想されていたところであるが、今回の政治局会議が提起した特別国債の発行は、積極的財政政策をより積極的にし、結果を出す助けとなるものである」。 理解するところでは、わが国はこれまで2回特別国債を発行しており、それぞれ1998年と2007年である。 東邦金誠研究発展部の馮琳高級アナリストは、次のように述べている。「1998年、当時銀行資本金不足問題を解決するため、財政部……
田中 修