仕事柄、世界各地で戦ってきた仕事人のお話を伺う機会がたくさんあります。北米・欧州・中東・南アジア……。現地で企業を立ち上げ、奮闘してきた方の話を聞いていると、組織づくりの原理原則は同じだなぁと再認識します。チーム優先の規律を確立する労務、一人一人の個性や特長を活かしながら成長を支援する人事。労務人事を動かすリーダーシップとマネジメントとコミュニケーション。
もちろん各地の特性・個性もありますが、多文化を背景としたチームを一つに束ねるという点は、どこの地域・国でも同じです。本稿はそんな組織づくりの原理原則を、生じがちな課題の観点から書いています。
アジア現法の共通四課題(人と組織)□経営の一貫性の谷:短任期で継承できず□誤った現地化の闇:ブラックボックス化□組織老化の錆:守旧化し挑戦や活力を喪失□意思疎通の壁:相互理解を妨げる三要因前回は、組織老化の課題について、……
小島 庄司