いつも当コラムをお読み頂き有難うございます。前回第9回のコラムで海外事業で使用される保証状取引についてご説明させて頂きましたが、今回は実際にはどのような形態で発行されているのか、また、保証状取引の法的な側面について解説させて頂きます。
Q 保証状を発行する場合、日本の銀行が発行した書面を海外に郵送ないしは海外にて直接事業主体に手交する場合と、プロジェクトや取引の相手方の国において発行される場合があると聞きましたが、形態や違いを教えて下さい。
A 保証状発行の形態については概ね以下の図のようになっております。
Q 海外取引に使用される保証状取引は、日本国内で発行される保証とは異なる側面があると聞きましたが、文面や特徴について教えて下さい。
A 日本国内で保証とは、主たる債務者が債務を履行しない場合に、その債務を主たる債務者に代わって履行する義務を負うことをい……
甲良 親弘