中国で私が「共通四課題」と言いはじめた2010年前後、組織老化の錆は企業内部の課題でした。錆を落として活力を取り戻せば、また成長・発展できることを前提としていました。
しかし現在、事業環境は大きく変わり、業界や人材市場は中国の優れた企業がリードするようになりました。錆を落として本来の力を取り戻しても、過去の競争力を取り戻すことはできないような時代に入っています。
逆に言えば、活力あるチームをつくり、本気で挑んではじめて生存・発展を許される時代。組織老化で腐食しているような状態では、持続的発展など話にもなりません。老化が進行している自覚のある企業・経営者の皆さんは、「これから検討します」などと悠長なことを言わず、社外に出て風圧を感じ、今期の施策として錆落としに着手しましょう。
今回は、組織老化の錆の落とし方、進行度合い①の場合です。
アジア現法の共通四課題(人と組織)……小島 庄司