はじめに 7月30日、党中央政治局が下半期の経済政策の基本方針を決定したことを受け、財政部は記者会見を実施して、下半期の財政政策の考え方を明らかにした。会見には、劉崑財政部長、許宏才副部長、朱忠明副部長が出席した。本稿では、その概要を紹介する。
1.下半期の財政政策今年に入り、財政部門は党中央・国務院の政策決定・手配を真剣に貫徹実施し、積極的財政政策は、質・効率を高め、更に持続可能にし、経済運営が安定の中で強固になり、安定の中での好転を推進しなければならないと要求している。 上半期の予算執行情況から見ると、全国はいずれも良好な態勢を示しており、1-6月、全国一般公共予算収入は11兆7116億元であり、前年同期比21.8%増、2019年同期比8.6%増で、民生等の重点分野への支出は有力な保障を得た。
しかし、現在、内外環境は依然として錯綜し複雑であり、不確定性・不安定性の要因が比較的多く、下半……
田中 修