【部門・領域別】不正はここで起きる【製造部:対策編】
■上から固め、下から根絶する
前回、製造部門に特有の構図と、そういう組織では人事の不正が起きやすいという話をしました。
問題の根っこは、管理層である駐在員に、現場の本当の働きぶりが見えていないこと、または真っ当な尺度で評価できているかどうか判断できないことなのは間違いありませんが、じゃあどうしたらいいかというと、対策は非常に難しいです。
製造部が階層構造であることは変えられないし、急に駐在員に組織全体を把握せよと言っても無理でしょう。ここでお勧めしたいのは、「まず上から固める」方法です。
現状、各階層の上司がそれぞれ自分の部下に対して利権を握っていて、お互いに見て見ぬふりをしている状態がある。それを潰していくには、そういう環境に馴染まない(そういう風潮をよしとしない)社員たち……
小島 庄司