はじめに 新たな経済の下振れ圧力が強まる中、李克強総理は11月18日、北京で「経済情勢専門家・企業家座談会」、22日は上海で「一部地方政府主要責任者座談会」を相次いで開催し、経済情勢を分析すると共に、今後の経済政策について意見・建議を聴取し検討を行った。 本稿では、この2つの座談会の概要を紹介する。なお、注目すべき個所はゴシックで示している。
1.経済情勢専門家・企業家座談会(11月18日北京) 李克強総理の発言の概要は、以下のとおりである。
今年に入り、わが国の発展は、疫病の多くの地での散発、深刻な洪水・冠水災害、大口取引商品価格の急速な上昇、電力・石炭供給の一時の逼迫等の多重の試練に遭遇した。 習近平同志を核心とする党中央の堅固な指導の下、各方面は党中央・国務院の手配を実施し、広範な市場主体が奮闘努力して、経済は総体として着実に回復し、今年の主要目標……
田中 修