はじめに 2021年12月25-26日、中央農村工作会議が開催された。会議は、習近平「新時代の中国の特色ある社会主義」思想を導きとし、第19回党大会・党19期各全会精神を全面貫徹し、中央経済工作会議精神を貫徹実施し、現在「三農」政策が直面する情勢・任務を分析し、2022年の「三農」政策を検討・手配した。本稿では、習近平総書記・李克強総理の事前の重要講話と会議の概要を紹介する[1]。
1.習近平総書記の重要講話 会議の前、習近平総書記が中央政治局常務委員会会議を主催し、「三農」政策を特別テーマとして検討し、かつ重要講話を発表した。重要講話の概要は以下のとおりである。
各種リスク・試練に対応するには、国家の戦略ニーズに着眼し、農業の基盤をしっかり安定させ、「三農」政策をしっかり実施しなければならない。措置はハードで、執行力は強くなければならず、生産の安定・供給の保障を……
田中 修