概要
2021年11月1日から施行された「個人情報保護法」は「事情を知り、同意する」、「個人情報保護の影響評価」という視点から個人情報の取扱いに対し要求を行っているだけでなく、個人情報管理制度及び運用規程の制定並びに個人情報等級分類の実施義務も明確にしており、これらはいずれも企業が然るべき付帯する制度文書を制定して対応していかなければならないものである。
本文
A.個人が事情を知り、同意するという前提のもとで個人情報を取扱う
「個人情報保護法」の規定によると、企業が個人情報を取扱う[i]場合、原則として「事情を知り、同意する」という原則[ii]を順守しなければならない。具体的には次のとおりである。
■ 個人に対し、個人情報を取扱う企業の名称と連絡先、個人情報を取扱う目的、取扱い方式、取り扱……
丁志龍