【部門・領域別】不正はここで起きる【調達部】リスクポイント編
今回からはこのテーマでいちばんメジャーな(?)部門である調達を見ていきます。ほとんど説明不要かもしれませんが、調達不正の起こりやすいポイントを業務の流れから整理すると、
・取引先の選定・日常取引・支払い
この三つでしょう。それで「業者を選ぶ人、発注する人、金を払う人は分けておけ」とよく言われます。当然ながら、取引先に対する権限が一か所に集中すると不正は起こりやすくなります。
■根が深いのは取引先選定時の不正
業務の流れを遡って見ていくと、支払い時の不正は以前と比べると少なくなりました。業者~購買担当者~会計の間で実際に現金が動く際に、金額が合わなくなる(どこかで抜いている)というのが典型的でしたが、中国では電子取引がほとんどに……
小島 庄司