3月5日、全人代が開催され、李克強総理が政府活動報告(以下「報告」)を行った。このうち、2022年の経済政策関連部分の主要なポイントは以下のとおりである[1]。なお、下線は、筆者のコメントないし補充事項である。また、ゴシックは報告の中で注意すべきフレーズである。
1.構成第1章は2021年の政策回顧、第2章は2022年の経済社会発展の総体要求と政策方向、第3章は2022年の政府活動任務であり、第2章で発展の主要目標と今後の総体手配、第3章で2022年の重点政策を個別に列挙している。
活動任務の比較
2022年
2021年
1.マクロ経済の大基盤の安定に力を入れ、経済運営を合理的区間に維持
2.市場主体の安定・雇用の保障に力を入れ、マクロ政策の実施を強化
3.改革を断固深化させ、市場の活力と発展の内生的動力を更に大きく奮い立たせる
4.イノベーション駆動に……
田中 修