中央経済工作会議が2023年の経済政策の基本方針を決定したことを受け、各経済官庁は全国会議を開催し、23年の個別政策を議論した。本稿では、1月4日に開催された人民銀行工作会議の概要を紹介する。なお、重要なフレーズはゴシックで示している。
3.人民銀行工作会議(1月4日)[1] (1)2022年の回顧2022年に入り、国際経済金融情勢が複雑で変化に富み、国内の疫病が繰り返しダメージを与え、経済に新たな下振れ圧力が出現する等の峻厳な試練に直面し、人民銀行は習近平「新時代の中国の特色ある社会主義」思想を導きとし、党中央・国務院の政策決定・手配を真剣に貫徹実施し、国務院金融安定発展委員会の統率・指揮の下、主動的に行動し、変化に応じて困難を克服し、穏健な金融政策の実施を強化し、マクロ経済の大基盤をしっかり安定させることを断固支援し、金融リスクを有効に防止・解消し、金融の改革開放の深化に力を入れ、……
田中 修