3月13日の総理就任内外記者会見を無難にこなした後、李強新総理は14日から本格的に執務を開始した。本稿では、その流れを時系列に紹介する。なお、重要なフレーズはゴシックで示している。
1.国務院常務会議(3月14日)第1回会議であり、顔合わせ会の性格が強い。全人代を振り返り、国務院機構設置に関連する作業を検討し、「国務院活動規則」の改正案を討論したとされるが、公表文を見る限りでは、原則論が簡潔に述べられているだけで、特に新規の内容はない。
2.国務院全体会議(3月17日)これも顔合わせ会の性格が強い。李強総理の重要講話の概要は、以下のとおりである。
今期政府の任期5年は、社会主義現代化国家全面建設にスタートを切るカギとなる時期である。今期政府の活動は、党中央の政策決定・手配をしっかり貫徹・実施することにほかならず、我々同志1人1人が優れた執行者・行動……
田中 修