【まとめ】日本企業が中国で戦うために【その3】
海外拠点のどこで不正が発生しがちなのか、対策と共に見てきました。最後に、皆さんに知っておいていただきたいことをまとめとしてお届けしています。今回が最終回です。
■ 日系企業の不正対応の実態
日系企業の不正対応の実態として、私の感覚では「不正を認識していない」ケースが最も多いと思います。
その次に、うすうす気づいているけれど「疑わしきは罰せず」で手を出していないケース。または、下手に踏み込むと会社にどんな実務上の悪影響があるかわからないので「二の足を踏んでいる」ケースがあります。
さらに、隙あらば何とかしたいけれど、「決定的証拠がなくて歯噛み」しているケース。そして、思い切って処分したものの、相手から「想定外の反撃」を受けて現地総経理が深いダメージを負ったり、事態が泥沼化したりするケースがあります……
小島 庄司