要旨
個人情報保護認証は、個人情報を越境移転させるための前置要件の一つとして[1]、かねてより多国籍会社が関心を払っていた。2022年12月に公布された「個人情報越境取扱活動安全認証規範V2.0」(以下「認証規範」という)をベースとして、今年3月16日、全国情報セキュリティ標準化技術委員会は「情報セキュリティ技術 個人情報越境伝送認証要求(意見募集案)」を公布した。国家市場監督管理総局及びインターネット情報事務室が共同で発布した「個人情報保護認証の実施に関する公告」を踏まえ、個人情報保護認証制度がさしあたり形成されることとなった。本文では、Q&Aの形式をもって現在の個人情報保護認証制度を考察する。
本文
Q1.個人情報保護認証とは何か?
A1 個人情報保護認証とは、具体的には、第三者認証機関が企業による個人情報の取扱(収集、保存、使用、加工、伝送、提供……
丁志龍