競争が日増しに激さを増す現在の市場環境の中で、商業賄賂は、市場秩序を著しく乱し、公平な競争原則を損なう違法行為として、立法、法執行、司法面で終始関心が払われている問題である。企業の立場から見ると、「企業の名誉への影響」などへの懸念から、これまでは類似の問題を発見した際に、「損失の挽回」や「人事処分」に一層注目することの方が多く、関係者の法的責任等をさらに追及しようとすることは少なかった。
国による商業賄賂分野での立法が立て続けに引き締められ、法執行の度合いが更に強化されるに伴い、企業のこの方面での「コンプライアンス意識」もさらに高まり、「自主的に法的手段に訴える」多くの事例が見られるようになった[1]。また、商業賄賂の手段はますます隠蔽され、複雑化し、関与する金額もますます大きくなり、企業にもたらす各方面の損失も大きくなり[2]、これらはいずれも企業のさらなるコンプライアンス・ガバナ……
丁志龍