第3回経営一貫性の谷
日本企業・日本人が海外の現地法人をマネジメントする際に起きる共通4課題について話しています。今回からは第一の課題「経営一貫性の谷」を深掘りします。
■ 「経営一貫性の谷」は日本だけなのか?
経営一貫性の谷は、「短任期の」「日本人駐在員が」「現地で経営を指揮する」ことによって生じます。経営方針が継承できない・ブレる、管理レベルの変動が激しいといった事態が、特にバトンを渡すタイミングで起きるためです。
たまたま2~3代続けて凄腕の駐在員が赴任してきて、前任者が培った基礎に上乗せしていける時期もありますが、一旦管理レベルや方針の断絶が起きると、一気に赤字まで突っ込んだり、内部管理が大混乱に陥ったりします。まさに「谷」に落ちるわけです。
現地経営のスタイルとして、「短任期の駐在員が現地に行って指揮を執る」という形は世界的にはそれほど……
小島 庄司